FILM DIGITAL ARCHIVE SERVICE

フィルムいっぱいの想い出を
デジタルアーカイブ

良いデータ変換もスキャン次第

2021.02.26

”フィルムスキャン”と一言で括るには、その奥は相当深いものがあります。フィルムに記録されている意外と膨大なアナログ情報を、どの様にデジタル変換するかでクオリティに大きな差が出てくるからです。大きくはハード面とソフト面に依存することになりますが、機器のパフォーマンスもそれを使いこなすには、相当する経験を要します。また答えのない最終形を追究する中、コストとクオリティの狭間で、どの様に折り合いを付けるか見極める力も必要になってきます。
今回は実例で見てゆきましょう。

スキャナー自動取り込みでの画像

スキャナー自動取り込みでの画像

フィルムスキャナー Nikon Super CoolScan ED5000Vと高機能スキャン専用ソフト SilverFast 8.8を用いて、一番ベーシックな自動スキャンで得た画像です。ご覧の通り、これでも十分と言えるほどの取り込みが出来ていると思います。
しかし、車のヘッドライトの上の方、木の部分に白い欠損が見られます。また、全体にやや暗めで、特に背景の森の影の部分が潰れ気味です。

FILMプロファイル適用後

FILMプロファイルを適用

各フィルム銘柄毎に異なる色再現性をデータ化したプロファイルを、スキャン時に適用すると、ほぼ最適な色彩と明度を得られました。森の影の部分も浮き出てきて、より良い絵になりました。

赤外線検知機能によるホコリ、小傷除去後の画像

赤外線検知機能によるホコリ、小傷除去後の画像

フィルムプロファイル適用に加え、今度はハードウェアに備わっている赤外線照射機能により、フィルム上に残っている微細な塵やホコリを検出し、それをSilverFastの機能により除去した上で、周囲の色と自然に馴染ませる様に補完してゆきます。木の上にあった白い欠損部が補修されました。
この絵では特に目立つ所は1箇所だけでしたが、これは、このフィルムが保管専用のフォルダーに収納されていたことが大きな原因で、一般的には、更に多くの擦り傷、塵、埃などが付着していることがほとんどです。これらを除去できる優秀なスキャナーとソフトフェアの恩恵はかなり大きいと言えるでしょう。
しかし、SIlverFastのフィルムカラープロファイル機能も優秀ではあれ、完全とまでは言えません。この写真の様に特定の色味(この写真では緑系)が絵の過半数を占めてしまう様な場合、どうしても自動色補正も効き過ぎてしまったり、意図したであろう色味とは異なって再現されてしまうのです。

完成画像

完成画像

最終的には一枚一枚の写真を見て、手動の補正を入れる事が望ましい絵に繋がります。完成画像では、撮影時が真夏であったと言う情報と、緑色の補整の為、ややシアンがかった色合いを、カラーキャリブレーション管理されたPCモニター上で、若干黄色目に修正しました。

色味や濃度に正解はありません。しかし、可能な限りネガフィルムのポテンシャルを引き出しつつ、その人その人の感性を共有しながら、皆さんのネガフィルムのデジタルアーカイブ化をお手伝いしてゆく事に喜びを感じています。

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