FILM DIGITAL ARCHIVE SERVICE

フィルムいっぱいの想い出を
デジタルアーカイブ

ネガスキャンに必要な機材と労力

2021.03.15

ED5000V

イースターエッグが使用する機材

イースターエッグが、フィルムのデジタル・アーカイブで使用する機材は、プロ用のフィルムスキャナーです。残念ながら、既に10年以上前にメーカーの販売も終了し、マーケットを考えれば今後新機種が出る可能性は限りなく低いと考えられます。
プロ向けのフィルムスキャナーは、写真撮影の手段がフィルムからデジタルに移行しつつあるほぼ10年ほどの間だけ、製造販売されました。フィルムというとても小さな原板を限りなく精細に読み取りデータ化してゆく事には、思う以上の困難がつきまといます。まずピントです。フィルムは非常に薄く、また性質上不規則にカールしているので、読み込みには正確にフィルム面にオートフォーカスさせなければ成りません。また、フィルムに付着したホコリや小さな傷も、スキャンすれば相対的に大きなスポットとして、その部分だけ情報の欠けた絵になってしまいます。スキャン前の静電防止ブラシによるホコリ取り

そのためスキャン直前、静電防止ブラシでホコリを丁寧に払い落とし、付着させない様にします。それでも完全に除去できない付着物や小傷に対しては、スキャナーのハード的機能とソフトウェアを組み合わせ除去します。具体的には、色を読み込む光とは別に、ホコリや傷を検知するための赤外線も照射し、ホコリ、ゴミ、傷などが検出された場合には、その欠損部を周囲の色を参考に色づけし目立たなく処理してくれるのです。改めて小さなネガ像に取り込まれた膨大な情報を引き出すことのアナログさに驚かされます。

デジタル変換する他の方法は?

ネガフィルムやポジフィルムを、デジタルデータ化する方法は沢山あります。
例えば、マクロレンズを用いて、フィルムを複写すると言う事でも可能です。でも、この方法では、ポジフィルム(いわゆるスライドフィルム)ならまだしも、ネガフィルムでは、オレンジベースのフィルムに記録された3原色をそのまま記録するため、取り込み後、画像処理ソフトで反転の上オレンジの反対色を抜いてゆく作業が必要となり、数枚ならともかく大量のフィルムを取り込むことは事実上不可能です。

コンシュマー向けフィルムスキャナー

比較的人気が高いのは、コンシュマー向けのフィルムスキャナーです。安価なものでは数千円から比較的高価な5万円程度のものが大体相当します。
最近は海外の様々なメーカーが製造し、輸入販売されているのを目にします。私どもでもテスト的に購入しましたが、しっかりとしたデジタル変換することを目的とするなら難しいと思いました。
第一に、いずれの機種もピントが甘い傾向にあります。これはデジタルアーカイブを目的とするなら致命的な欠点で、ピントは後処理でもどうすることも出来ません。フィルムは非常に薄く、また素材の性質上やや弓なりに反っている場合がほとんどです。その反りは元のネガの厚みの数十倍に及ぶことさえあります。反り低減のためのアタッチメントも付いているのですが、焼け石に水に近いものがあります。
また、スキャン時の色調整の幅が狭すぎるため、クオリティの高い画像を再現できない。あるいは露出アンダーなネガやオーバーなネガでは、そこに含まれている情報を引き出すことは期待できないでしょう。

フラッドベッドスキャナー

いわゆる通常のスキャナーにも、フィルムスキャンできるタイプがあります。こちらは、まずその性能の差に幅が相当にあるものと考えておく必要があります。もともと紙や本をスキャンすることを目的としたスキャナーですので、フィルム一コマ一コマを取り込む事は苦手です。それでもフィルムスキャンを相当に視野に入れ高画質を喧伝しているものであれば、コンシュマー向けフィルムスキャナーよりは数段ピントも色も良いデータを収集する事が出来ます。問題となるのは、限界値はやはりプロ向けのフィルムスキャナーには叶わないこと。そして何より速度が遅いことでしょう。「現在」のモニターで見られれば良い。と言うレベルであれば、有用かも知れません。しかし、今主流のハイビジョンテレビになれた多くの人が、むかしのアナログテレビを見ると、その画質の低さに驚かされる様に、今後主流となる4K,8Kのモニター、そして崎野みたいにデータを残す事を目的とするなら、できれば4Kの画素数は欲しいものです。フラッドベッドスキャナーでそれを叶えるには膨大な時間がかかってしまい、あまりに非現実的と言えるでしょう。

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